ドローンの形状には種類がある!機体の形状と呼び方をご紹介

公開日:2022/01/01   最終更新日:2022/02/01

ドローンと一言でいっても、手のひらサイズから飛行機ほどの大きなものまで、サイズはさまざま。実は、ドローンは無人飛行機の総称を指すため、機体の形状によって呼び方が異なります。今回、ドローンの形状や呼び方について紹介します。いま世界中で開発が進められているドローンについて、ぜひ知ってみてくださいね。

シングルローター

浮き上がるためのプロペラが一枚であるドローンを、シングルローターといいます。大きなプロペラひとつで空を飛ぶため、機体の真ん中にプロペラが取り付けられているといえるでしょう。形状としては、ヘリコプターに似ている印象を抱く人も多いようです。続いて、シングルローターの特徴について紹介します。

シングルローターの仕組み

メインのプロペラを回転させると、機体はプロペラの回転とは逆方向の回転力を受けてしまいます。そのため、ぐるぐると回転してしまって思うように飛ぶことができません。回転力を相殺するために、なんらかの機構が必要です。機体によっては、機体尾部に小さな回転翼がついているものもあります。

シングルローターの実用性

シングルローターは、プロペラの回転数を下げることをしません。代わりに、メインのプロペラの角度を変えることで、上昇や下降、機首の向きを自由に変化させます。そのため、構造が難しい傾向にあり、操作も難しいといわれています。とくにホバリングが難しいとされており、ドローンとしての普及率は低い傾向にあるようです。

シングルローターの得意分野

シングルローターの強みは、プロペラがひとつであるための燃費のよさ。そして、速いスピードが出せるという点にあります。そのため、一刻も早く現場に到着したい災害現場や、物資の運搬には、シングルローターが最適といえるでしょう。

マルチコプター

複数のプロペラを持つドローンを、マルチコプターといいます。多くの人がドローンと聞いてイメージするのはマルチコプターであり、現代のドローンの主流となっているといえるでしょう。ではなぜ、マルチコプターが主流となったのでしょうか。その理由について掘り下げます。

マルチコプターの仕組み

複数のプロペラがあるものの、それぞれのパワーはあまり強くはありません。プロペラが多いほど上昇するパワーは強くなり、安定した飛行が可能となります。しかし、その分、値段が高くなるともいえるでしょう。

マルチコプターの呼称

マルチコプターは、プロペラの数で呼称が変わります。3枚であればトライコプター、4枚であればクアッドコプター、6枚であればヘキサコプターと呼ばれ、多いものでは18枚ものプロペラがあるドローンも。

マルチコプターの実用性

マルチコプターは、シングルローターとは異なりプロペラの回転数を変化させることが可能です。モーターの回転数を制御することで、上昇や下降、前後左右への移動を行います。構造が比較的単純であるため、操作がしやすいことも特徴のひとつです。手を離すとその場でホバリングする機体が多いこともあり、世界中に普及したといえるでしょう。

マルチコプターの得意分野

マルチコプターの強みは、安定した飛行が可能であること。そして、簡単にホバリングができるという点にあります。そのため、空撮や測定に適した機体といえるでしょう。操作しやすいことから、ホビー用としても普及していますよ。

VTOL

VTOL型は、垂直離陸型とも呼ばれます。シングルコプターやマルチコプターとは異なる、独特な形状が特徴です。第二次世界大戦中から開発されてきたドローンの歴史の中で、最新型のドローンともいわれています。そのため、まだ実用化に至っていない形状でもあります。

VTOL型の仕組み

VTOL型は、機体によって仕組みや特徴が異なるようです。なかでも日本で発表されたVTOL型は、ホバリング用と推進用のローターが分離されたドローンです。従来のドローンであれば、ローターが故障すれば墜落してしまいます。しかし、このVTOL型はローターが分離しているため、従来のドローンよりも墜落する危険性が格段に抑えられるといえるでしょう。

VTOL型の得意分野

近年、発表されたVTOL型の最大の強みは、水平姿勢を保ったまま離着陸できるという点です。常に安定姿勢を保てることから、荷物を運ぶことに適しているといわれています。一方で、スピードに特化するために固定翼をつけることも可能です。VTOL型は、非常に高度な飛行システムが搭載されていて、さまざまな分野での活躍が期待できる最新型のドローンといえるでしょう。

 

形状によってさまざまな特徴があるドローンは、メリットとデメリットを併せもっています。それぞれに適した場所と役割で、利用する必要があるといえるでしょう。また、普及しているドローンの多くがマルチコプターとはいえ、ほかの形状の開発が滞っているわけではありません。それぞれの形状が持つ一長一短を、よりよいものにしようと日夜開発が進められています。今後のドローンの進化に注目してみてはいかがでしょうか。

おすすめ関連記事

SEARCH

READ MORE

近年、活躍の場を広げているドローン測量ですが「標尺などの道具を使わずにどうやって後視点や目標点が分かるのか?」「基準点はどうしているのか?」など、不思議に思っている方も多いでしょう。ここでは

続きを読む

ドローン測量は劇的な業務効率化と人件費削減につながることから、導入が急速に拡大しています。ドローン測量に際して、飛行の許可について気になる方もいるでしょう。今回はドローン測量における許可の必

続きを読む

近年ではドローン技術の発展にともない、農業や災害調査などさまざまな場面でドローン活用が進んでいます。ドローンを利用した「測量」もその一つであり、空撮画像を利用して2Dや3Dの地図作成が可能と

続きを読む

ドローンと聞くとトイドローンやホビードローン、測量などに用いる業務用ドローンを思い浮かべる人が多いでしょう。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、世界中で「ドローンレース」なるものが開

続きを読む

トイドローン(ホビードローン)とは、ドローン初心者や子どもでも手軽に飛行を楽しめる小型タイプのドローンを指します。プロが使うドローンとは違って価格も安く、航空法の規制を受けないため比較的自由

続きを読む

ドローンレースに使用されるレース用ドローンは、一般的な測量や空撮に使用されるドローンとはその性能や特徴に違いがあります。レース用ドローンは姿勢制御のためのセンサーがないことから操縦も難しく、

続きを読む

近年、趣味の一つとしても業務用としても注目されているドローンですが、ドローン飛行に関する法律や規制にはさまざまなものがあります。今回はドローン飛行に関してとくに押さえておきたい27種類の規制

続きを読む

ドローン測量のおける最新技術である「RTK」。これまでのドローンと比べて精度が高く便利な技術である、ということは分かっていても、「その原理や具体的な活用方法については理解できていない…」とい

続きを読む

「ドローン操縦ライセンス制度」を知っていますか?現在多くの分野で活用されているドローンですが、ドローン操縦ライセンスはその名の通りドローン操縦に関する運転免許証のようなもので、日付は未定です

続きを読む

ドローン操作に挑戦したい!といろいろと調べていくうちに、「数ある専門用語に混乱してしまった…」という人も多いでしょう。ドローンの専門用語は聞き慣れないカタカナ表記のものが多いため難しく感じま

続きを読む