ドローンによる写真測量とレーザー測量はどう違う?どっちがお得なのか

公開日:2022/01/01   最終更新日:2022/02/01

ドローンは写真の撮影ができるため、写真測量も可能です。ドローンも航空機と同じように、レーザーを搭載してレーザー測量ができます。今回は、ドローンによる写真測量とレーザー測量の違いについてまとめました。写真測量とレーザー測量の違いを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ドローンによる写真測量はデメリットが多い

ドローンによる写真測量はデメリットが多く存在します。代表的なものを紹介します。

解析に長時間かかる

写真測量は航空写真をつなぎ合わせて情報を得るようです。ドローンの位置情報と撮影範囲を重ねた写真のゆがみを直してデータを作るので、時間がかかってしまいます。

撮影時の環境により正確な測量ができない場合がある

撮影時に太陽の光や反射で写真をうまく撮ることができず、結果として解析をできない場合があります。

見えない部分の測量ができない

山などを測量する場合、木が生い茂っている場所などは写真に地面を写すことができず、測量できません。

広い土地や凹凸のある地面は測量しにくい

写真測量では地上に基準点を大量に設置することになるため広大な土地を測量することには向いていません。そして写真に傾斜には基準点を設置しにくいため、正確に測量しづらい場合があり、誤差が生じる場合があります。

このように写真測量には多くのデメリットが存在し、正確に測量できないことがあります。

ドローンによるレーザー測量との違い

レーザー測量は写真測量のデメリットの多くを解消しているようです。レーザー測量とはスキャナからレーザーを出して、再びスキャナに戻ってくるまでの時間で距離を計測し測量します。

一回のレーザーで得られる情報は点ですが、一秒間に数万~数十万回のレーザーを出すことができるので、写真測量と比べて情報量が圧倒的に多くなります。そのため、測量の精度は写真測量とは比べ物にならない程優秀です。

見えない部分でも少しの隙間があれば測量できます。そのため山などでも問題なく測量でき、木を切り倒すなどの手間もなくなり環境にも優しいです。基準点を設置する箇所も写真測量と比べて少なく済むので、広い土地や傾斜でも測量を行うことができます。

写真測量と比べて費用が高いというデメリットもありますが、広大な土地の測量の場合は解析時間の違いなどから人件費を抑えることができ、結果的に写真測量と同じくらいの費用になることもあります。

それぞれの測量までの流れの違い

写真測量

1.作業計画

自動航行の計画や使用機材などを決めます。ドローンは雨などの天候によって作業ができない場合があるので、予備日も決めておくことが重要です。

2.基準点の設置

基準点をトータルステーションという機械やGNSSを使って出します。基準点は撮影当日までに設置しておけば問題ありませんが、できるだけ前日までに設置しておくと当日の作業が遅れる心配がなくなります。

3.撮影

撮影は前後左右の写真が重なるように撮らなければなりません。縦の重なりが80%以上、横の重なりが60%以上と決められています。飛行速度からシャッター間隔を計算する必要がありますが、アプリを使用すれば自動で計算して撮影できます。撮影を終える前に写真の不足やピンボケを確認して、必要があれば撮り直しをする必要があるようです。

4.三次元形状復元計算

撮影した写真を三次元形状復元ソフトで解析し三次元点群モデルを作成します。

5.点群編集

作成した三次元点群モデルに異常の除去等をします。

6.三次元点群テータファイルの作成

グラウンドデータなどから三次元点群データファイルを作成し、デジタルデータとして記録することをいうようです。

レーザー測量

1.作業計画

写真測量と同じです。

2.基準点の設置

基本的には写真測量と同じですが、基準点を設置する箇所が圧倒的に少ないため、設置時間が短くなります。

3.レーザーによる計測

前述したようにレーザーを使って距離等を計測します。

4.点群編集

写真測量と同じです。

5.三次元点群データファイルの作成

写真測量と同じです。

このように基本的には同じ流れなのですが、基準点の設置数が少ないことと三次元形状復元計算をする必要がないため、レーザー測量の方が少ない時間で作業を終えることができます

写真測量とレーザー測量はどちらがお得?

測量に関して測量代のみでいうと写真測量のほうがお得ですが、所要時間や人件費などを考えて総合的に見るとレーザー測量がお得になることが多いでしょう。写真測量がお得になるのは、平坦で狭い場所などを見る場合はあまり時間をかけることなく測量ができるためです。ただし、精度の高いデータが必要な場合は、金額を考えずにレーザー測量を選択するべきでしょう。

 

ドローンは数年前と比べると信じられないほど進化しています。多くの大企業がドローンに投資しているため、これからもドローンは加速度的に成長するでしょう。企業が出資するということは成長に期待をしている裏付けでもあります。ドローン測量をする際は、写真測量にするのかレーザー測量にするのかは、目的をしっかり明確にしたうえで判断するとよいでしょう。

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