ドローン測量のやり方とは?流れや手順をご紹介

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/02/01

ドローン測量とは、上空から撮影した写真をもとに3Dデータを作成し、生産性の向上・業務の効率化を図るための技術です。とても便利なドローン測量ですが、いつでもどこでも、好きなときにドローンを飛ばせるわけではありません。今回はドローン測量の流れや手順とともに、飛ばす場所や飛ばし方についてのルールについても解説します!

ドローン測量の流れ

ドローンを使った測量の流れについて解説します。

ドローン飛行のルート決め

まずはドローンの飛行ルートを決めましょう。専用のソフトウェアを使用して測量にもっとも適しているルートを設定し、位置情報の受信状況や障害物の有無などもあわせて調査します。また、国からの許可や承認が必要な空域でないかどうかも確認しておく必要があります。近隣への安全対策なども、必要があればしっかりと準備しましょう。

GCP(対空標識)を設置する

GCPとは対空標識のことを指し、3次元での位置を測定するためのポイントとなるものです。このGCPによって、3Dソフトへの自動認識を行えるというメリットがあります。GCPは測量範囲が変わるごとに設置・撤収する必要があります。

ドローンによる撮影

設定したルートに沿ってドローン撮影を行いましょう。ドローンによる撮影では前後左右が重なるように撮影しなければならず、これを「ラップ」と呼びます。ラップ率は縦方向で80%以上、横方向で60%以上と基準が設定されています。飛行専用アプリを利用することでラップ率を自動計算できるため、それにしたがってドローンを飛行させましょう。

写真を解析する

複数枚の写真から、ソフトウェアを利用して3Dデータを作成します。レンズの歪みを考慮して補正値を測定し、また、GCPと座標の対応付けにより精度の検証も行われます。

図面化する

3Dデータとオルソ画像から、平面図・断面図を作成しましょう。

データをまとめる・納品

納品に向けて、測量数値の成果表や現場の作業風景、ドローンの飛行実績、図面などを成果物としてまとめます。納品したらすべての作業が完了となります。

ドローン測量に許可は必要なのか?航空法をチェック

ドローン測量はとても便利な技術ですが、いつでもどこでも自由にドローンを飛ばしていいわけではありません。ドローン測量に関する規定は「航空法」という法律に定められており、飛行場所、飛行方法という2つの観点からルールが決められています。以下では、ドローン測量に関する航空法の内容を解説します。

ドローン測量は「無人航空機」にあたる

航空法では、①飛ぶ機体であること、②人が乗れないこと、③自動操縦または遠隔操作が可能であること、④機体が200g以上の重さであること、の4つすべてを満たすものを「無人航空機」と定めているようです。よって、機体が200g未満のホビードローンなどはここでいう無人航空機にはあたらないため、基本的には自由に飛ばしてOKということになります。

無人航空機の「飛行場所」に関するルール

無人航空機の飛行場所に関するルールとして、航空法では「機体を飛ばしてはいけない場所」3つ定められています。具体的には、①空港などの周辺、②空域150メートル以上の場所、③人口密集地域(DID地区)、の3つです。

①については航空法でさらに細かい条件が定められていますが、基本的には「空港周辺の地域ではドローンを飛ばせない」ということを頭に置いておけば問題ないでしょう。また、②は「航空機が飛行するのと同じ高度でドローンを飛ばしてはいけない」という意味のもので、航空機の安全を守るためのルールです。

③については、人や住宅が集まっている場所でドローンが落下すると危険であるため、人口密集地域の屋外ではドローンを飛ばしてはいけないというものです。これら3つに当てはまる場所ではドローンを飛ばすことが原則禁止されていますが、国からの許可を得ることでドローン測量が可能となります。

無人航空機の「飛行方法」に関するルール

無人航空機の飛行方法に関するルールとしては、①日中に飛ばすこと、②ドローンを飛ばす周辺を常に目視で監視すること、③建物や第三者との間に30メートル以上の距離を置くこと、④イベントなどで人が集まる場所では飛ばさないこと、⑤危険物を輸送しないこと、⑥ドローンから物を落とさないこと、の6つが定められています。

これらのどれか1つでも違反してしまう形でドローンを利用したい場合には、事前に国からの承認を得る必要があります

国からの承認や許可がなければドローン測量を行えない場合もある

先述のとおり、ドローンを飛ばす際の規定として「飛行場所」と「飛行方法」の2つに関するルールが定められているようです。しかし、測量したい現場によってはこのルールに違反した場所となってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、事前に国から許可・承認を得ることでドローン測量が可能となります。しっかりとルールを守って適切な方法でドローン測量を行えば、問題なく作業できるため安心してくださいね。

 

今回は、ドローン測量の流れや手順、法律上のルールについて解説しました。ドローン測量は、専用ソフトを用いて写真を解析・図面化することで正確な測量を行える便利な技術であり、業務効率化のためにも今後さらに普及していくものであると予想されています。場所によっては国からの許可・承認を得なければならないケースもあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう!

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