ドローン測量に資格や免許は必要?あると役立つ資格や知識を解説
ドローン測量とはドローン技術を使用した新しい測量の方法であり、3D化やシェアが簡単にできることから今後さらに市場が拡大していくと予想されています。ドローン測量士にはドローンの操縦と測量の技術の両方が必要であり、特別な資格が必要なのでは?と考える人は多いですよね。今回は、ドローン測量士に関する資格や免許について解説します!
原則、ドローン測量に資格や免許は必要ない
ドローン測量に興味があるけど、特別な免許や資格が必要なのでは?と思っている人は多いですよね。今のところ「ドローン測量」に関する資格やドローン免許などは存在しないため、原則特別な資格は必要ありません。
もちろん、測量を行うには測量士の資格は必須となりますが、ドローンを用いることで何か特別な資格や免許がいるというわけではないのです。ただし、2022年にはドローン免許が制度化される見込みとなっているため、今後はドローン測量を行う場合にはドローン免許が必要となる可能性もあります。
資格や免許よりも測量の知識が求められる
先述の通り、ドローン測量に特別な資格や免許は必要ありません。しかし、当然ながら測量に関する知識は不可欠であり、資格としては「測量士」または「測量士補」といったものが必要となります。測量士は国家資格であり、測量に関する知識・スキルを有する人に与えられるものです。また、測量士補は測量士の仕事を補佐するための資格となっています。
ドローン測量士はあくまで「ドローンを扱う技術も有している測量士」というカテゴリーであるため、重要視されるのは測量の知識なのです。もちろん、専用ソフトを使って3D図面を作ることなども業務に含まれています。
ドローン測量にあると役立つ資格・免許
ドローン測量には特別な資格や免許は必要ないことがわかりましたが、持っていると役立つ資格・免許もあります。以下では、ドローン測量にあると役立つおすすめ資格を3つ紹介しましょう。
■ 運転免許証
ドローン測量士として働く際に重要な免許として、普通自動車の運転免許証が挙げられます。「ドローン測量なのに運転免許証?」と不思議に思うかもしれませんが、実は運転免許証は測量士には必須といっていいほどの資格です。
測量では僻地に移動する機会も多く、車の運転ができないのでは仕事にならないのです。ドローン測量士として働きたい!と考えている人で運転免許証を保有していない人は、ぜひ取得しておくことをおすすめします。
■ 第三種陸上特殊無線技士
測量に使用するドローンの種類によっては、5.7GHzの周波数帯の電波を使用するケースもあります。このようなドローンは大型のものや産業向けの機体となりますが、5.7GHzの周波数帯の電波を取り扱うためには、「第三種陸上特殊無線技士」という資格を保有している必要があるのです。
これは電波法という法律によって定められています。使用するドローンが5.7GHzの周波数帯に当てはまらない場合には必要ない資格となりますが、持っていれば操縦できるドローンの幅が広がるため損はありません。
■ ドローン操縦に関する民間資格
ドローン測量士として働く際、ドローンに関する資格は必須ではありません。しかし、ドローン操縦の資格を有していればそのスキルの証明や強みとなるでしょう。
現在はドローン免許制度がないため、ドローン操縦の資格は複数ある民間資格の中から自分で選んで取得することになります。あまりマイナーな資格を取ってもその価値が伝わらない可能性もあるため、ある程度有名な資格を選ぶのがよいでしょう。
ドローン測量専門のスクールもある
近年ではドローン測量が多くの現場へ広がっていることから、ドローン測量専門のスクールも開講されています。従来のドローン操縦スクールでは、ドローン操縦についてのみのカリキュラムであったのに対し、ドローン測量専門スクールは測量会社などが経営しており、ドローンを使った撮影方法からデータ利用の仕方、アプリの使い方まで、ドローン測量について総合的な知識・スキルを身に付けられるのが特徴です。
コース修了後にはドローン操縦に関する認定資格を受けることができますが、資格の種類はスクールによってさまざまです。ドローン測量について学びながら資格も取得できる専門スクールなら、効率よく「ドローン操縦」と「ドローンを使用した測量」の両方の知識を学べますね!
ドローン測量士を目指している人、測量士として働いていて今後ドローン技術の採用を考えている人は、専門スクールに通うことを検討してみるのもよいでしょう。
今回は、ドローン測量士に関する資格や免許、あると役立つ資格について解説しました!特別な免許が必要だと思われがちなドローン測量士ですが、実際には測量士の資格があればOKということがわかりましたね。とはいえ、ドローン操縦のスキルがなければ測量は難しいでしょう。ドローン資格を取得したり専門スクールに通ったりするなどして、測量とドローン操縦のどちらの技術も身に付けられるとよいですね。