ドローンとラジコンは別物?何がどう違うのか共通点と相違点を解説

公開日:2021/12/01   最終更新日:2021/12/23

近年、ドローンに大きな注目が集まっています。ドローンを始めて見た人の中には「ドローンってラジコンと何が違うの?」と思った人も多いかと思います。この記事では、ドローンとラジコンの共通点や相違点について解説していきます。ドローンに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもラジコンとは

「ラジコン」という言葉は、ラジオコントロールの略で、無線により遠隔操作するシステムやその遠隔方式のことを指します。日本における「ラジコン」という言葉の意味は2種類あります。

商標登録としての「ラジコン

「ラジコン」は、1955年に某大手玩具メーカーが商標登録しました。そのため、「ラジコン」という名前が付いた玩具は基本的にはその玩具メーカーしか出せません。

実際、他の大手玩具メーカーは、ラジオコントロール(RadioControl)という名から「RC」や「R/C」という名前で同じような商品を出しています。このように登録商標という観点でいうと「ラジコン」は、とても狭い範囲の玩具を意味します。

一般に認知された呼び方としての「ラジコン」

2つ目の意味として、車や飛行機などの模型を無線操縦で動かす玩具や機械のことを一般的に「ラジコン」と呼びます。商標登録とは関係なく、一般的な呼び方としての意味で「ラジコン」を認知しています。これは、子どもの玩具から農役散布の業務用のものまで、幅広く使用されている呼び方です。

ヘリコプターや車、水中移動できる船など、さまざまな性能を持った無線操縦できる機体をすべて含めて「ラジコン」と呼びます。多くの皆さんが「ラジコン」と聞いて最初に思いつくのは、こちらの広い範囲の意味かと思います。

ドローンとの共通点

つづいて、ドローンとラジコンを比較してみましょう。ドローンとラジコンのいくつかの共通点について解説します。

ドローンとラジコンの操作方法

まず、ドローンもラジコンも、「プロポ」と呼ばれる遠隔操作するためのコントローラーを使用することで操作可能です。コントローラーから発信される電波を機体側が受信し、「前進」「右」「止まる」などの動作を実行します。

ただしドローンの場合は、「プロポ」を使わずに内蔵している高性能センサーによって自律制御することも可能です。詳しくは次項で解説します。

航空法におけるドローンとラジコンの定義

また、国土交通省の「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」によるとドローンやラジコンは「人が乗ることができない飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの」として無人航空機に定義されます。

ただし200グラム未満のものは「模型飛行機」と定義されるので、一部の軽量なラジコンは「模型飛行機」と定義されるでしょう。このようにドローンとラジコンは操作方法や法的な定義において、一定の共通点があることがわかります。

ドローンとの相違点

ドローンは東京オリンピックの開会式でも披露されたように、自由自在に空を飛び回り、ホバリングで空中に留まることもできます。さらに、あらかじめ組み込んだプログラムによって、自律的に集団で動くことも可能です。

そのように自律性のある動きを可能にしているのが、ドローンに搭載されているフライトコントローラー、気圧センサー、ジャイロセンサーなどの高性能装置です。これらの装置が自らをコントロールしながら飛ぶ、ドローンの安定した飛行を可能にしています。それぞれがどのような役割を担っているのか見てみましょう。

フライトコントローラー

フライトコントローラーは「ドローンの脳」と呼ばれています。各種センサーが計測した情報を集約し、演算処理を行うことで機体を制御します。手動の遠隔操作をする場合は、プロポから電波をこのフライトコントローラーに送信し、その内容に基づいて機体を動かします。

気圧センサー

気圧の変化を計測することで高度の調整に役立つセンサーです。高度が高くなるほど気圧は低下しますが、その変化を計測し自らの高度を把握します。また、進行方向からの空気の圧力を計測することで速度を把握することもできます。気圧センサーによって、特定の高度を特定のスピードで飛行することが可能です。

ジャイロセンサー

ジャイロセンサーは、ドローンの角度の変化量と速度を計測するセンサーです。このセンサーによって機体が傾いた際に、「どれくらいの速度で何度傾いたか」を計測します。水平に保つようにプログラムされている場合は、傾きを機体自ら修正します。

ちなみにこのジャイロセンサーは、スマートフォンにも使われている技術です。スマートフォンの「本体を横にすると、画面が横になる」という機能は、ジャイロセンサーの技術が使われています。

 

ラジコンは、玩具メーカーの商標登録である側面と一般的に呼ばれているラジコンという呼称の2つの側面があります。また、航空法にはドローンとラジコンの違いは明記されていません。しかし一般的にはドローンの方が、高度なセンサー類を備えているので自律的な制御が可能です。ドローンは今後さまざまな産業に進出することが期待されます。

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